【掻爬手術】術後の痛みと当日の手術流れ

こんにちは。美優です。

今回は【掻爬手術】について、私の経験から学んだ知識をもとに書いていきます。

その前に、今回も私の話も少し。

当時の心境やら流れ

稽留流産と診断されて、私の場合、すぐに処置(手術)まで踏み込めず、、、一旦、「待機」することにしました。

ただ、なかなか排出がすすまずに変に期待してしまって(流産じゃないのではないか)心のバランスを失いかけたのもあり、旦那さんがお医者さんと相談して、結局、処置をすることにしました。
冷静な判断が出来なかったんですね。。。

処置をすることに決めた日、母と旦那さんに連れられ、手術同意書をもらいました。

お医者さんの善意で「最後に赤ちゃん診ますか?」って言ってくださって、今だと分かるのですが、その当時、最後の最後なんなら手術直前まで流産は誤診じゃないかなんて思っていたので、その一言にかなり救われたような気がします。
まあこれは人によると思いますが、私はいわゆる現実を都度、教えてもらうということで、心の整理が少しずつ出来ました。

現実、誤診なんかではなく、何も変わっていない赤ちゃんがいるだけなのですが、、、。

手術同意書をもらって、待合室へ戻ると、母が既に涙目で私を見てきます。
母の気持ちが痛いほど分かるし、強がりな私は泣くのを堪えました。
こんな時ぐらい感情を抑えなくてもよかったのではないかと今では思いますが、当時は母の前で平気なフリをすることで、何とか保っていられたような気がします。

少し経ったあと、看護師さんに手術の説明を受けるために呼ばれました。
そのときの看護師さんの「大丈夫?」のひとことで私は号泣します。
我慢してた感情が溢れてきたのです。
お医者さんの説明を淡々と表情変えず聞いていた私を気遣ってくださってのひとことでした。

泣いた私に「泣いていいのよ。あなたが先生の話を淡々と聞いてたから、きっと我慢してるんだろうなって思ってたの。しっかり泣きなさい。」って言ってくださって、落ち着くまで身体をさすってくださいました。
そして、「赤ちゃんの準備がまだ出来てなかっただけ。あなたが責任を感じることない。」と。

流産したことに変わりないし、泣いても泣いても現実は決して変わらないのですが、心は救われました。

ここまでは、私の話。

掻爬手術とは?

子宮内にとどまってしまっている胎児や胎盤をきれいに取り去る手術のことで、自然流産でも排出が不完全な場合、この処置が必要になることもあります。
金属製の細長い器具でかき出すことから、この名前が付けられていますが、なんかね、、、。

この手術…すごく痛みが生じるので全身静脈麻酔をします。
なので、前日夜21時から飲食禁止です。
私はよく水を飲むので、脱水症なるんじゃないかってくらいカラカラになってました。
もちろん脱水症にはなってませんが、、、。
喉を潤すくらいの口に含む分は構わないとは後々聞きました。

朝9時、手術前に子宮口を開く処置を行います。
この処置の感じ方は人それぞれらしいのですが、私は既に鈍痛のような痛みを感じました。

処置後、病院着に着替えて、しばらく待機します。

手術台で手術するんだと勝手に思ってた私はここで仰天するのですが、まさかの分娩台のような台。
足を固定され、心拍をはかる機械を付けられ、反対の手には血圧計を。
麻酔を打たれ、数を先生と一緒に数えていたら、いつの間にか意識とんでました。

次に気が付くと、ベッドの上。

頭がぼーっとするくらいで特に痛みはなかった気がします。
喪失感がすごかったからなのかもしれませんが。

お昼頃、確か13時に迎えきてもらったような、、、(曖昧ですみません)帰宅しました。
帰宅後、子宮収縮による鈍痛がでてきて、生理2日目のようなちょっと多めの出血も。

こんな思いは最初で最後にしたい、と思っていた私ですが、後にあと3回経験することになります。

その当時の思いと【流産率と流産の種類について】はまた次の機会にでも。

 

次回はめでたく妊娠したときの【妊娠初期の悪阻と実践したこと】についてお話します。

【稽留流産】悪阻も変わらず、あった話。

はじめまして。美優です。

今回は【稽留流産】について、私の経験から学んだ知識をもとに書いていきます。

 

その前に、私の話を少し。

私の理想とは、、、

高校生ぐらいから「24歳に結婚、25歳に妊娠!妊娠を機に退職」という理想がありました。
卒業後は専門学校に入学し、無事に卒業。就職。と順調に自分の思い描く理想へ一直線。
あとは、就職とほぼ同時に、交際を始めていた彼との結婚。

この結婚も私のプレッシャーのおかげか(笑)理想通りの24歳で無事に叶えることが出来ました。

ここまでいったら、もう怖いもの無しで、あとは1年後にママになれるのか~なんて、当時の私は簡単に考えてました。

私の現実、、、

でも、違った。

経験された方なら分かりますよね?
「ママになるのがこんなに難しいとは思わなかった」

私の場合、妊娠するのは出来ました。
簡易検査薬も濃ゆく陽性。産婦人科でもハッキリと陽性。

だけど、そのあと…。
そのあとの、、、心拍が聞こえない。
いわゆる稽留(けいりゅう)流産でした。

稽留流産って、テレビであるような出血だったり、腹痛だったりの自覚症状がないから、信じられないんですよね。
私もその1人でした。

けど、結果は同じ。心拍確認できず。。。

 

→そもそも稽留流産はお医者さんの診断も慎重で何日か時間をあけた数回診察したうえで判断します。
というのも、排卵が遅れて、最終月経からの週数と実際の妊娠週数が異なる可能性もあるからです。

そういえば、私も複数回受診して診てもらいました。

 

次回受診までの毎日はひたすら良いことをしようと、そんなことばっかり考えて「人にやさしく、人の為に」。
気休めに過ぎないのですが、とにかく必死でした。

普段から意識しなさいよって話なんですけどね。笑

稽留流産とは?

いわゆる流産といったような(テレビ等であからさまに分かるような)出血や腹痛などの兆候がなく、超音波検査で発育が止まっている流産のことです。
主に、心拍が確認できなかったり、妊娠週数に対して胎児の成長が遅かったり等で診断されます。
その際、胎児は死亡しているものの、通常妊娠と変わらず、胎児が子宮内にとどまってしまっています。

そのため、子宮内をきれいにする処置爬手術そうはしゅじゅつ)が必要となります。

ただ、この処置をせず、いわゆる「待機」する方法(自然流産のような排出)も選択としてありますが、排出が不完全の場合、結局処置をする必要があったり、いつ出てくるかの予想が全く出来ないうえ、3割の方は不完全排出であるため、大抵の場合、処置の選択をすすめられます

私は待機する方法をとっていたのですが、なかなか排出がすすまず、赤ちゃんが体内にいることに変わりはないので、どこか変に期待してしまったり等の心の負担をお医者さんに考慮して頂き、最終的には処置の選択をすすめられることが多かったです。

 

ちなみに、私、、、稽留流産と診断されてからも悪阻はありました
だからこそ、誰よりも信じられなかったです。

個人差はあるみたいですが、続く方もいるので悪阻の有無では判断できないこと、理解しにくいかもしれませんが、理解しておきましょう。

 

では、稽留流産を予防するにはどうしたらいいでしょうか?

流産の原因のほとんどは、胎児自身にあるので、稽留流産も同様、予防することは難しいとされます。
なので、絶対に自分自身を責めないでくださいね。

とはいっても、責めちゃう気持ちも分かります。私自身がそうでしたから。
でも、赤ちゃんもそんな風にママさんが悲しむことを望んでないはず…。
そう信じて、赤ちゃんがきてくれたことを大切に、心と身体をしっかり休めてくださいね。

 

次回、この【掻爬手術】についてお話します。